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Even G1を1ヶ月使ってみた

こんにちは。7 月末に AR グラス「Even G1」が届いてから、ちょうど 1 ヶ月が経ちました。

Naoki ·

初出:note · 本文・写真をnoteから転載しています。

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こんにちは。7 月末に AR グラス「Even G1」が届いてから、ちょうど 1 ヶ月が経ちました。

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購入前は「本当に使い続けられるのか」という不安もありましたが、結論から言うと毎日使っています。それが一番の答えだと思います。

ただし、誰にでもオススメできるかというと、そうではありません。特に普段メガネをかけている人には強くオススメしますが、裸眼の人はもう少し待ってもいいかもしれません。今回は 1 ヶ月実際に使ってみて分かった、リアルな感想をお伝えします。

1 ヶ月前のレビューから見えたギャップ

1 ヶ月前のファーストインプレッションでは「これは革命だ!」と興奮気味に書きましたが、今振り返ると「静かな革命」という表現の方が適切だったなと思います。

最初のインパクトは確かにすごかったのですが、日常使いしていく中で見えてきたのは、派手さよりも「毎日の小さなストレスを確実に減らしてくれる」という価値でした。

リアルタイム翻訳については今でも「すごい機能」だと思いますが、使う環境を選ぶなというのが正直な感想です。

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これは本当に「言語の壁を消す神機能」で、TED のような専門的なトークから友人の日常会話まで、目の前にほぼ完璧な字幕が浮かび上がります。アメリカの友人との会話でも、聞き逃さないようにという緊張感から解放され、日本語の字幕と原文が同時に表示されるため心理的安全性が大きく向上しました。

ただし、精度は環境に大きく左右されます。静かな場所だと 90%以上の精度で翻訳してくれるのですが、駅のホームや騒がしいカフェだと 30%くらいに落ちてしまいます。また、聞こえてからテキスト化して翻訳するまでに数秒の遅延があるため、完全なリアルタイムではなく「ニアリアルタイム」という表現が正確です。

左 Even G1 右 元々使ってたメガネ
左 Even G1 右 元々使ってたメガネ

「普通のメガネとして全然違和感がない」「情報を見ても作業が中断されない」という印象は今でも変わりません。周りの人にも気づかれないです。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 2

画面領域の小ささの「タスクが 4 行までしか表示されない」という制約が、意外にも集中力アップに繋がっているのは面白い発見でした。今上向くと見える表示はこんな感じですね。

あと、猫背改善効果も期待していたのですが、これは 70%くらいの確率で効果ありという感じでした。慣れてくると気にならなくなってしまうんですよね。

バッテリー残量が画面に表示されないのは最初不満だったのですが、1 ヶ月使ってみると「そもそも電池切れないから必要ない」ということが分かりました。Apple Watch みたいに日中に充電を気にする必要がないのは、想像以上に楽です。ただし、スマホの電池を馬鹿食いするのでそれは今後に期待ですね。スマホの電池にあまり余裕がなかったりするなら少しハードル高いね。

テレプロンプト機能(カンペ機能)は、操作がちょっと面倒なのが課題ですね。短いスピーチなら使えるけど、長いプレゼンにはまだ向いてないかなという印象です。

スペックと実際の使用感の違い

カタログスペックと実際の使用感を比べてみます。

YouTube より
YouTube より

ディスプレイについて

スペック上は「デュアル Green Monochrome Micro-OLED 640×200 / 1000 nits / 20Hz」となっています。

実際使ってみると、情報を読む分には十分な解像度で、ちらつきもありません。ただし晴天時の屋外だと、サングラスクリップがないと文字がほとんど読めなくなります。室内や夕方以降は全く問題ないのですが、昼間の外出時はサングラスクリップが必須です。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 4

バッテリーについて

スペック上は「最大 1.5 日 / ケース込み最大 6 日」となっています。

実際は朝つけて寝るまで、電池切れを心配したことがありません。13 時間連続で使っても 35%程度残っているので、スペック通りの性能です。寝る時にケースに入れるだけなので、普通のメガネと変わらない感覚で使えています。

重さについて

マグネシウム・アルミ合金で軽量化されています。

普通のメガネより 20g くらい重いかなという感じで、最初の 2-3 日は「ちょっと重いな」と思いましたが、すぐに慣れました。今は全く気になりません。キッチンスケールで測るとだいたい 40g 前後。

接続について

Bluetooth 5.2 で接続します。

iPhone を使っているのですが、1 日に 1-2 回くらい接続が切れてしまうことがあります。アプリを開けば数秒で再接続ができます。ちょっとまだ安定性が欠けて面倒な部分です。

機能について

搭載機能は「Even AI / 通知 / 翻訳 / 文字起こし / テレプロンプター/ナビ」などです。

実際によく使うのは「通知+情報表示+クイックノート」の 3 つです。タスクの管理としてはクイックノートが非常に優秀です。通知も目の前に出てくるのは体験がいいですね。

全体

全体的に見ると、スペックは派手な数字よりも「割り切り」を重視した作りになっていることが分かります。バッテリーを長持ちさせるためにカメラやスピーカーを削ったのは、正しい判断だったと思います。おかげで本当に必要な機能に集中できています。現状で実用に耐え得る丁度良い落としどころを出してきたと思います。

1 ヶ月使って分かったこと

ディスプレイの使い勝手

最初の「おお!」という驚きは薄れましたが、逆に「緑色の単色で低解像度だからこそ、長時間使っても目が疲れない」ということが分かってきました。

レトロな PC モニターみたいな見た目ですが、時計やタスクを見る分には全く困りません。高解像度のフルカラーだったら魅力的ですが、バッテリーの兼ね合いや最低限実用性を担保することを考えつつ毎日使うデバイスとしてはこのくらいがちょうどいいのかもしれません。Snap Spectactleみたいなフルカラーでハンドトラッキングの最強デバイスは夢がありますが、40minしか稼働しないのは現実的ではないですからね。

室内では完璧に見えますし、曇りの日なら外でも快適です。でも青空だとかなり見づらくなります。

サングラスクリップは絶対必要です。持っていくのを忘れると晴の日の外出が結構ストレスでした。100 ドル追加でかかりますが、本体と一緒に購入することを強くおすすめします。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 5

サングラスクリップは専用ケースがありますが、サングラスは服に引っ掛けたいと思っていたのでその専用サングラスクリップクリップは自作しました。

眼精疲労は特にありません。最初は少し合わない感じがしましたが、それは度付きのメガネを替えたら感じる違和感と同じ。時間が経てば気にならなくなりました。むしろ、スマホを見下ろす頻度が減ったことで、首や肩の疲労が軽減されたという気もします。

付け心地はどうか

1 ヶ月間、メインのメガネとして使い続けましたが、特に問題はありませんでした。

鼻当てが独立したパッドになっているのもいいですね。Ray-Ban Meta みたいなフレーム一体型と違って、鼻が低い日本人にはこちらの方が合います。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 6

他にも問題もありますね。私は問題ありませんでしたが、フレームの締め付けが少し強めなのか、顔の幅が広い人は「きつい」と感じるかもしれません。実際、友人に試着してもらったら、顔幅が大きめの人が「ちょっときついかも」と言っていました。

逆に言えば全然ズレたりはしないので運動も大丈夫です。サッカー・バスケ・テニス・野球をしましたがいずれも大丈夫そうです。

購入を検討している人は、できれば一度実際に試着させてもらった方がいいでしょうね。

フレームの色は今のところブラック・ブラウンだけですが、今後他の色も出るといいなと思います。ビジネスシーンでも全然違和感がないデザインで、スーツにもよく合います。またほぼこれを AR Glasses だと悟れらることはありません。

バッテリーの持ちはどうか

これは本当に優秀で、そもそも電池が切れることを気にしなくていいです。ケースを持っていけば 2 泊 3 日の旅行でも、一度もコンセントにつながなくて大丈夫でした。実際に週末の旅行で試したのですが、金曜朝から日曜夜まで電源につなぐことなく使えました。

電源ボタンや起動のことは一切気にしたことがありません。メガネをかけると自動で始まる感じで、本当に「普通のメガネ」と変わりません。

Even G1 ユーザーが集まって「電源ボタンってどこ?」って聞かれたら、みんな「電源ボタン…?」ってなるくらい、存在感が薄いです。実際には左のテンプルにあるんですが、1 度も使ってないです。

ケースの充電は週に 1 回程度で OK です。ケースのバッテリーが大容量で、本体を数回フル充電できます。充電を忘れてしまうストレスから解放されたのは、想像以上に快適でした。ちょっとケースはゴツイですが、これは Ray-Ban Meta でも同様ですし、1 日の外出で言えば全く要らないのでそれもいいところですね。

日本語の文字起こし機能はどうか

翻訳・文字起こし機能は環境によって大きく精度が変わります。基本的に目の前に緑の文字が透過して表示されるのですが、集中して見なければ邪魔になりません。「視界にあるが認識していない」という感覚で、「今なんて言ったかな?」と意識を向ければ、そこに正解が書いてあります。

日本語の文字起こしはそこそこ精度がいいのですが、雑音がある環境は苦手で、1 対 1 で静かに話している分には問題ありません。聴覚に障害がある方からは「人生を変える機能」「10 年ぶりに相手の目を見て会話ができるようになった」という感動的な声も上がっており、静かな映画館のような環境なら字幕として十分活用できます。文字起こしはしてくれるけどまとめたりはしてくれないという感じです。

使える環境と精度はこんな感じでした:

静かな室内:普通の会話なら要点はほぼ取れます。専門用語や固有名詞は苦手ですが、文脈で何となく分かるレベルです。
カフェくらいの騒音:かなり取りこぼします。特に複数人が話していると、誰の声を拾っているのか分からなくなります。
タイムラグ:0.5〜1 秒くらいの遅れはあります。慣れると気になりませんすね。

会議でも試してみました。10 人くらいの会議室では、近くの席の 3-4 人の発言は概ね取れますが、遠くの人の発言は難しいです。議事録の補助としては使えますが、メインの記録手段としてはまだ物足りないですね。

作業効率への影響は?

ダッシュボードに QuickNote が 4 行しか表示されないのは最初「少ないな」と思ったのですが、実はこれが集中力を維持するのにちょうどいいことに気づきました。

こんな感じで4行だけ
こんな感じで4行だけ

むしろこれ以上はいらないくらいです。人間が同時に意識できるタスクは 3-4 個程度と言われていますが、まさにその認知科学的な制約に合致しています。

実際の活用例として、朝のルーティンタスクを 4 つセットし、完了したら次の 4 つを設定するサイクルを確立しました。これにより、タスクの完了率が体感で は向上しました。また、緊急タスクが入った際も、既存の 4 タスクとの優先順位を即座に判断する習慣が身につきました。

通知管理も効率化されました。目の前に出るのでノーモーションで確認できます。目の前で話している相手がいる状態で通知が来ても相手にバレないで確認することができるのです。

友人と夕飯に行ってカウンターで食べてたのですが、長めの通知が来てそれを読んでいたら「虚空を見つめる猫みたい」と言われましたが、不自然さはそれくらいですね。

安定性と不具合

髪がツルの先のセンサーにかぶるとタッチの認識精度の問題がありましたが、このために髪を短髪にして解決しました。快適です。再起動などの不具合はなく、発熱も全くありません。本当に快適に普通のメガネとして使えています。

1 ヶ月間で経験した不具合は、Bluetooth 切断を除けば全くないです。

ファームウェアアップデートも 2 回ありました。アップデート自体は 10 分程度で完了し、新機能の追加や既存機能の改善が見られました。特に変化は感じてませんね。

よくある質問への回答

Q:日本語音声を日本語字幕でリアルタイム表示できますか?

A:文字起こし機能がありリアルタイムで会話内容を字幕風に表示でき、静かな環境では要約把握に十分です。重要ミーティングでの記録ソース単独利用はまだ避けたい(バックアップ録音・メモ併用推奨)。映画館のような静かな環境なら、聴覚に問題のある方が快適にセリフを見られると思います。少なくとも自宅の静かな状態で映画を見たところ、固有名詞以外はおおよそしっかりと認識しました。YouTube 動画の自動字幕と同程度の精度と考えると分かりやすいでしょう。

Q:こういう AR グラス情報はどこから集めていますか?

A:Twitter(現 X)とメーカー・コミュニティ Discord。Discord のコミュニティはだいたい英語だから頑張って読んでいます。特に Even Realities 公式 Discord は活発で、開発者からの直接回答も得られます。Reddit の r/ARglasses も有益な情報源です。

Q:処方箋レンズの注文方法は?

A:購入時に処方箋データを入力できます。。度数は-6.0 から+3.0 まで対応。乱視対応もしています。私は-3.5 の近視で問題なく使用できています。注文から到着まで約 3 週間かかりました。

設定した感じ(ド近眼)
設定した感じ(ド近眼)

Q:運動時の使用は可能ですか?

A:ジョギング程度なら問題ありません。激しい運動は推奨されていませんが、バスケとか激しい運動でも特に装着の問題はなかったですが、メガネ自体が上下に動くので文字を読むのは難しいですね。また汗をかくとテンプルのタッチ操作が効きにくくなることがあります。

他にも質問あればこちらに

他デバイスとの比較

Even G1 vs XREAL

よく聞かれるのが Even G1 と XREAL の比較ですが、実際のところ比較はできません。

まず発想の過程が違います。Even G1 は再三言っているようにメガネ型の Apple Watch。XREAL はモニターの進化。メガネ形になっているのは収斂進化にすぎません。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 9

収斂進化というのは、全く異なる起源から同じような形になることです。鳥と蝙蝠が両方とも翼を持っているのと同じで、Even G1 と XREAL は「メガネの形」という点では似ていますが、目指している方向性が全く違うんです。用途が全く異なるため、どちらが優れているという話ではなく、何を求めるかによって選択が変わります。

そもそも Apple Watch を買うかモニターを買うか悩む人はいないはずです。なので比較はできないのです。

発生した流れが違うので、XREALを日常で常時つけっぱなしの人はいないです。見た目もそうですがシンプルに生活においてちょっと邪魔ですしパススルーみたいに外がよく見えてるわけではないです。しかしそれは欠点ではないのです。「作業をする」、その時にかけるくらいの利用で十分なのです。モニターとは作業用ですから。逆にEven G1は日常で常時使わないと意味がありません。常時見れるから意味があるのです。

Even G1 vs Ray-Ban Meta

Ray-Ban Meta との比較もよく聞かれます。Ray-Ban Meta は撮影と音楽再生に特化し、Even G1 は情報表示に特化しています。なのでこれもちょっと方向性が違くて、カメラを買うか、Apple Watchを買うかみたいな話なのでちょっと比較出来ない。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 10

Ray-Ban Meta のカメラ機能は魅力的ですが、別に自分はカメラに興味はあまりないです。Ray-Ban Meta は面白いのでヨドバシカメラのカメラコーナーにしれっと置けばめちゃくちゃ売れるとは思ってます。Even G1 はスマートウォッチのコーナーにしれっと置いとくと売れると思います。

Even G1に必要な次の進化は?

現状、Even G1 を裸眼の人におすすめしない理由は、Apple Watch と同等程度の機能価値しか提供できていないからです。独自に Apple Watch ではできない価値はまだ限定的です。

しかし、スピーカーが付くとどうでしょうか?

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 11

Ray-Ban Meta はスピーカーとマイクが付いているので、それでミーティングに参加できます。Even G1 にスピーカーが付けば:
Even G1 = Apple Watch + AirPods
になって、1 デバイスで 2 デバイスの働きができるのです。これは素晴らしい。

こうなってくると AirPods と Apple Watch の 2 つを持つよりは、メガネ 1 つでいいよね!となって、裸眼の方にもおすすめできるようになります。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 12

こういう理由で、現在はメガネユーザーにはおすすめですが、そうでなければもう少し進歩を待って 2 デバイスを 1 デバイスにできるようになってからでもいいと思います。

スマートグラスとファッション

Even G1はGoogle Glass の失敗から学んだ点も明確です。Google Glass は「未来的すぎる」デザインで社会的受容性が低かったのに対し、Even G1 は「普通のメガネ」にこだわり、違和感なく日常に溶け込むデザインを実現しています。

これは Ray-Ban Meta もそうですが、スマートグラスのデザインは社会への浸透と密接に関係していると思います。私の予想では来年には太いフチのメガネがファッションとして流行ると思います。それはスマートグラスの回路やバッテリーの制約のためにそういった太目のフチのスマートグラスが発売され、それを売るために大手企業が資本をつぎ込んでそれをファッションに許容させるという流れが起こると思います。実際にMetaはPRADAとのコラボを発表しており、これはそういう潮流だと思います。そしてトップファッションブランドから流行は降りてくるもので、来年にはコンタクトの方がダサいという価値観の形成を社会が行うと予想してます。

良かった点

足枷を減らす

メガネに Apple Watch を統合したので、2 つのデバイスを持っていたのが 1 つのデバイスになりました。デバイスの数は足枷の数です。

さらにこのデバイスで視線移動コスト削減により、情報参照のコストが減ります。特に Slack のチェック頻度が激減し、必要な情報だけを効率的に取得できるようになりました。

社交場面での利点もあります。人と話している最中に時間を確認したい時、腕時計を見るジェスチャーは失礼に映ることがありますが、Even G1 なら相手に気づかれることなく確認できます。名前を忘れた相手の情報をこっそり確認することも可能です(事前にメモしておけば)。商談などで時計を見るのはちょっと失礼ですしね。

価格について

Apple Watch だと思うと 10 万円弱は高すぎます。でも高級メガネ+ Apple Watch だと思うとまあ無理というほどではありません。なのでメガネユーザーにとってはおすすめ。裸眼なら全然 Apple Watch の方が安いしいいと思います。

持ち物の変化で考えてみると、この差がよく分かります。

Even G1を1ヶ月使ってみたの写真 13

デバイスが一つ増えるというのは足枷が増えることで、デバイスが一つ減るのは足枷が減ることです。だからこそ、メガネを普段からかけている人におすすめするんです。海外でRay-Ban Metaは流行った理由としては外国人はサングラスを着けがちなので、メガネユーザーと同じでデバイス2つ(サングラス+スマートウォッチ)を1つに統合できるメリットを享受できる点も大きいでしょう。

先日の AR グラスのオフ会に参加したのですが、Even G1 ユーザーの人たちは Apple Watch をやめたと言っていました。私も同じです。

実際の費用対効果を計算してみました。私の場合、従来のメガネ(3 万円)+ Apple Watch(5 万円)= 8 万円だったので、Even G1 の 9 万円は 1 万円の追加投資です。この 1 万円で得られる統合体験と利便性を考えると、十分にペイすると判断しました。

また、メガネは通常 2-3 年で買い替えることを考えると、年間コストは 3-4 万円程度。これは一般的なサブスクリプションサービスと比較しても妥当な範囲です。

気になる点と改善期待

アプリの自由度が低いのが課題です。現状は Bluetooth の通信等は公開されているから自作のアプリは作れますが、非常に面倒です。MentraOS も微妙で、MentraOS に切り替えると Even G1 の元のアプリが使えなくなります。排他的で、戻す時も面倒です。

開発者向け SDK の充実を期待しています。現在は Bluetooth 経由での限定的な連携しかできませんが、将来的にはサードパーティアプリの直接実行や、より深いシステム統合が可能になることを望んでいます。

日本語サポートの強化も必要です。現在は英語でのサポートのみで、トラブル時の対応に不安があります。また、日本独自のニーズへの対応(乗換案内など)があれば、さらに実用性が高まるでしょう。

ハードウェア面では、より広い視野角のディスプレイ、カラー表示、解像度の向上などが期待されます。ただし、これらの改善がバッテリー寿命を犠牲にしないことが前提です。

今後のアップデート予定と期待

公式発表によると、今後数ヶ月で以下の機能が追加予定のようです:

  • マルチ言語同時翻訳(3 言語まで同時表示)

  • カスタマイズ可能なジェスチャーコントロール

  • 音声コマンドの拡充

  • サードパーティアプリのサポート強化

コミュニティからの要望が高い機能:

  • Spotify 等の音楽サービス連携

  • カレンダー同期の強化

  • 健康管理機能(歩数、心拍数表示)

  • ナビゲーション機能の改善

今のところ音楽サービスとの連携はないので、その点は Apple Watch に軍配ですね。カレンダー同期も Apple のデフォルトカレンダーアプリにしか連携できないのでそれも不便なところですね。ここら辺ももう少し改善してほしい。

向いている人・向いていない人

そろそろ総括ですが、端的にいうと以下の人にはオススメです。

向いている人:

眼鏡を普段からつけていて、Apple Watch をつけている人。デバイスがひとつになります。
テクノロジーに寛容で、新しいデバイスの学習曲線を楽しめる人
情報過多に悩んでいて、デジタルデトックスを部分的に実現したい人
聴覚に不安があり、会話の補助が必要な人
プレゼンテーションや講演を頻繁に行う人

向いていない人:

裸眼の人。Apple Watch つければいいです。
完璧な製品を求める人。まだ発展途上の部分があります
予算に制約があり、コストパフォーマンスを重視する人。まったくコスパは良くない。

まとめ

1 ヶ月前の「これは革命だ!」という興奮は、今では「日常に溶け込む静かな革命」という実感に変わりました。

Even G1 は派手なインパクトよりも、毎日の小さなストレスを確実に削ってくれるデバイスでした。スマホを見る回数が減り、集中力が向上し、情報へのアクセスがスムーズになる。地味だけど、確実に生活の質を上げてくれています。

完璧な製品ではありません。文字起こしの精度、アプリの制限、操作性など、改善の余地はまだたくさんあります。でも、メガネユーザーにとっては「2 つのデバイスが 1 つになる」という明確なメリットがあります。

この 1 ヶ月で分かったのは、スマートグラスの価値は「未来的な体験」ではなく「日常をちょっと便利にする」ことにあるということです。Apple Watch が「あると便利」から「手放せない」になったように、Even G1 も同じ道を歩んでいる気がします。

技術の進歩は早く、今の課題も 1-2 年で解決される可能性が高いです。でも、早期に体験する価値は確実にあります。未来を少し早く体験したい人、そして普段メガネをかけている人には、間違いなくおすすめできるデバイスです。

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Naoki

スマートグラスの実体験や使い方を発信しています。

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